【生い立ち】
私は戦後のまだ混乱がおさまらない中、大宮(現さいたま市大宮区)の地に生まれました。兄2人、弟1人で女の子は私1人だったので大変可愛がられて育ちました。性格は内気で、母の背中の後ろに隠れてしまうような子供でした。 そして、両親が「女の子は女の子らしく」という方針のもと、中学校から大学まで女子校で学びました。親に反抗することもなく親の敷いたレールにただ乗っているだけだったような気がします。
大学を卒業して、ほどなく結婚し3人の男児を授かりました。専業主婦として家事と育児に追われる毎日でしたが、結婚生活は平凡で淡々としたものでした。
ところが、私の実の父が65歳を過ぎたころから闘病生活が始まり、父親の看病に奔走しました。父亡き後、母も体調を崩し介護生活が始まりました。同時に、夫が病に侵され、母の介護・夫の看病と心身とも限界でした。その頃の私は心が冷え切っていたように思います。
母、夫と立て続けに亡くした私の心はポッカリ穴が開いたようでした。その一方で、「このままではいけない。何か社会と関わっていきたい」という気持ちがフツフツと沸き起こってきました。母と夫が私のために残してくれた時間を自分のために使ってみたいという思いにかられました。友人の勧めもあって、私は臨床心理士になることを決意しました。首尾よく臨床心理士試験に合格し、同時に産業カウンセラーの資格もとりました。
その後、株式会社Grace Yumiを立ち上げました。現在、「大宮駅前ひるまこころクリニック」にも所属し心理検査、カウンセリングを行っています。
以上、自己紹介させていただきました。
内気で引っ込み思案だった私が、子育てや親の介護、夫の看病を経験し、また臨床心理士としての研鑽を通じ、悩みながら苦しみながら自分を少しづつ変えることができました。そして、人や世の中を見る目も変化してきたと感じます。 「こんな弱い私でも変われるんだ!!」という思い、そして、私が学んできたことが皆様のお役に立てることができたらと思います。弱くない人間なんていません。そして悩みのない人もいません。自分自身で支えきれない時、どうぞお気軽にご連絡ください。お待ち申し上げております。